2024セイジ・オザワ松本フェスティバル 開幕記者会見
2024セイジ・オザワ松本フェスティバル開幕に当たり、記者会見が行われました。
(@まつもと市民芸術館・オープンスタジオ)
はじめに、セイジ・オザワ松本フェスティバル実行委員長/松本市長 臥雲義尚氏より
今年は総監督が内容を決めた最後のフェスティバルであり未来へ引き継ぐ最初のフェスティバル。
楽都を発展させていただいたことに感謝を込めて、また齋藤秀雄没後50年の節目であり充実したフェスティバルにする意義があると挨拶。
続いて、公益法人サイトウ・キネン財団 理事長 堀伝氏より
小澤さんから理事長になってくれと頼まれたこと、小澤さんが目指していたことやりたかったこと本当に真剣に取り組んでいたこと、松本を選んだことをとても喜んでいたことなどをお話しいただきました。
次に、サイトウ・キネン・オーケストラを代表して、小澤征良さんから
SKOが生まれて40年松本で32年目の夏に松本に降り立って、父がいるんだ、包まれるような気持ちになって、それは奇跡のようなことだと思っている。松本の皆さんが奇跡を可能にしてくれている、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この夏もよろしくお願いしますと涙ぐみながらに挨拶されました。
そして、OMF首席客演指揮者就任のご挨拶を、沖澤のどかさんからいただきました。
サイトウキネンオーケストラは子どものころからCDをたくさん聞いてきました。
サイトウキネンオーケストラからは魂がこもっている、それが伝わってくる、いのちが吹き込まれている。それをもたらしていたのが征爾小沢先生の魂そのものだった。私が今できるとしたら最高の演奏をすることに尽きると思います。
今回の曲はいつもここぞというときに自分を鼓舞するときに背中を押してもらった音楽があふれ出る曲。最後の曲はリヒャルトストラウスの「四つの最後の読み直していたら、「夕映えの中私たちは苦しみの中も喜びの中も手を取り合って歩いてきた。」これを松本でやることが、OMF30年も続けているすごい偉業であることにリンクして大きな意味があると思いました。
質疑応答では
沖澤さんが
今は明日から始まるリハーサルのことで頭がいっぱいだといっていました。
松本の印象は2年前に初めて来て、山に囲まれて景色がとてもきれい、街中に小川が流れていてそのせせらぎがとても気持ちがいい。松本はいい緊張感があるけれども切り替えが気持ちも体もうまく休ませることができる場所だなと思う。
節目の年と言うことでは、未来に通じる明るさを持ったフェスティバルであるべきだし、演奏を前に前につなげることをすごく意識している。これまでの歩みを大事にすることと同時に、これからもおもしろいことをやっていくぞと言う気持ちを演奏から感じ取ってもらえばうれしいと語りました。
小澤征良さんからは17日の感謝の会について
物理的には父のことはなくなってしまったけれど、いろんなときに父の存在を感じるので悲しいお別れと言うのではなく、みなさんの胸中にある一緒の時間、思いで明日が作られているので父からも感謝もすごいしてると思っているのでそれも示せると思っています。松本は世界各国からくる演奏家たちもみんな口をそろえて、仕事だから行くというのでなく「自分の人生の中でものすごく特別な場所で、家族と一緒に来るのも楽しみだしこんな場所は他にはないよ」と言っていると話しました。
これからのことについて小澤がすべてやっていて頼っていたんではだめで、これからはおれたちがやるんだとオケの人たちがみんなで相談してやっていて、確固たる意志があるので父も安心していると思うと語りました。
2024年OMF 始まります。